福岡で活躍する女性にフォーカス。
今の自分のスタイルにあわせた着こなしを提案
第二回
思い出を「今」に、想いを形に。
Profile
1999年より現在まで国際文化協会員として外務省、社団法人認定の海外からの美の親善大使をアテンド、通訳などを担当。
また2011年からは、日本語教師として国際交流と日本文化の推進を行っている。
元準ミス・インターナショナルの山浦さん。背が高く華奢なスタイルで、オリエンタルな雰囲気が魅力的。
学生時代の留学や、旅行会社での渡航経験を経て、海外からの日本への視点を知ったことが今に繋がっているとのこと。今回は、そんな国際色豊かな山浦さんに思い出の品を1点お持ちいただきました。
コーディネートの担当:宮原
宮原:「こちらのスーツにはどのような思い出があるのですか?」
山浦:「JIL SANDERのスーツなのですが、まだまだ新入社員だった頃に購入しました。10万円ほどするスーツ。当時のお給料では、清水の舞台から飛び降りる覚悟でしたが、さっそうと仕事をこなすキャリアウーマンに憧れ、将来そんな女性になりたいという思いで購入しました。
しかし、高級すぎて大切に扱いすぎ、残念なことにほとんど着ないまま。思い出としてクローゼットにしまっていました。時々、鏡の前で着てみましたが、15年ほど前のものなので体型に合わなくなり、外で着ることはありませんでした。
その後、日本語教師の資格を取得し、新たなスタートを切った私。ふとこのスーツのことを思い出し、またこれを着て仕事がしたいと思ってリフォームすることに決めました。」
宮原:「それでは、スーツをちょっと拝見しますね。
15年ほど前に購入なさったとのことですが、ブランドのものとあって生地は良いものですよ。ただ、クローゼットに長く眠っていたのでちょっとあちこちが縮んでいますね。スーツのデザイン自体がシンプルなので、デザインは特に変えず山浦さんの体型に合わせてシャープに絞れば、今でもとても素敵に着こなせると思いますよ。」
山浦:「こんな状態ではもう着ることはできないとあきらめていました。再び着られるようになるならうれしいです。」
宮原:「山浦さんの体型に合わせてピン打ちをしてまいりましょう」
山浦:「15年で体型もずいぶん変わったんですね。楽しみにしています。」
今回のお直し内容
- ●ジャケット・・・着丈詰め / 肩幅詰め / 脇幅詰め / 袖丈詰め
- ●パンツ・・・脇幅詰め / 裾上げ
仕上がり後
山浦:「保存状態も悪かったので、どこまできれいに仕上がるか不安だったのですが・・。
リフォームで見違えるように良くなりました。体型に合わせてもらったことで着心地も良くなりましたし、縦のシルエットがすっきりとしました。カットした残布でコサージュまで作っていただいて・・。
落ち着いたトーンのスーツに華やかさが加わって、活用の幅がぐんと広がりそうです。このスーツを着ると、新入社員だった頃が懐かしく思い出されます。
今回リフォームしてさらに愛着も深まりましたし、初心に戻ってまた頑張ろうって気になりますね。ありがとうございました!」
生地が縮んでダブダブだったスーツが…
シルエットがシャープになって
エレガントな雰囲気に変身!